最後のグランツールを走る39歳が、朝から集団の先頭にいた
カルタヘナの港を出て6.5kmのパレード走行が終わると、旗が振られたその場から3人が前へ出ました。アレッサンドロ・コーヴィ、ドメン・ノヴァク、イーサン・ヘイター。そこへシヌヘ・フェルナンデスが単独で追いつき、逃げは4人になります。フェルナンデスにとっては、この大会4回目の逃げです。
ただ、この4人に許された差は、一日を通じて1分45秒まででした。30km地点でその数字を記録したあとは、もう増えていません。集団の先頭を引き受けたのはコフィディスとヴィスマ・リースアバイクで、前日とまったく同じ2チームです。その前日も、この2チームは逃げに2分55秒までしか与えていません。レースは一日じゅう自分たちの手の内にあったわけです。それでも、前日のヴィスマは勝てませんでした。ゴール前の2kmで発射台を使い切ってしまい、最後は誰の列でもない混戦になったからです。
そのヴィスマの先頭で風を受けていたのが、ステフェン・クライスヴァイクとヨルゲン・ノードハーゲンでした。39歳と21歳。チームでいちばん年上の選手と、18歳下の若手が並んで前を引いていました。
クライスヴァイクにとって、このブエルタは17年のプロ生活を閉じる最後のレースであり、24回目にして最後のグランツールでもあります。2016年のジロでマリアローザを5日着て、2019年のツールでは総合3位の表彰台に立った選手が、その最後の3週間で引き受けているのは、平坦ステージの前半を先頭で引き続ける仕事でした。
大会の前、本人はこう話しています。「ふつうは自分がこれからやる最初のレースを楽しみにするものだけれど、いまは逆になっている。これがプロとしてやる最後のレースだ。いい気分でもあるし、同時に、変な気分でもある」
この日、勝者と同じタイムでゴールしたのは96人です。ノードハーゲンは2分43秒遅れの105位、クライスヴァイクは9分39秒遅れの150位で帰ってきました。
出典:ラ・ブエルタ公式レポート: Brennan and the Bees readjust their focus(逃げの構成と最大差) ↗ヴィスマ・リースアバイク公式レースレポート(クライスヴァイクとノードハーゲンが前を引いたこと) ↗ラ・ブエルタ公式: 第11ステージ着順(同タイムは96人まで) ↗Domestique: クライスヴァイクの引退インタビュー(17年、24回目にして最後のグランツール、「変な気分でもある」) ↗