Beginner's Guide

機材

プロトンは機材メーカーの戦いの場でもあります。100年企業から通販発の新興まで、メーカーの出自と個性を知ると、チームバイクを見る目が変わります。図の気になるパーツを押すか、タブで切り替えてください。フレーム・コンポーネント・ウェアは、実際に使っている出場チームへのリンク付きです。

フレーム

バイクの「顔」であり、チームの相棒。100年を超える老舗から、通販発の新興勢力まで、フレームメーカーの出自を知るとチームバイクの見え方が変わります。

Colnago ↗

老舗イタリアン

イタリア ・ 1954年創業

職人エルネスト・コルナゴが創業した、イタリアンレーシングバイクの象徴。フェラーリとの協業でも知られ、クローバーのロゴは勝利の代名詞。ポガチャルの歴史的な勝利の数々を支えている相棒です。

使用チーム

Bianchi ↗

現存最古

イタリア ・ 1885年創業

1885年創業、現存する世界最古の自転車ブランド。「チェレステ」と呼ばれる独特の青緑色は自転車史そのものの色です。往年の英雄ファウスト・コッピの愛車としても知られます。

De Rosa ↗

老舗イタリアン

イタリア ・ 1953年創業

ミラノの工房から生まれた、ハートのロゴが目印の職人ブランド。エディ・メルクスのフレームを手掛けたことでも知られる、クラシックなイタリアンバイクの体現者です。

使用チーム

Wilier ↗

老舗イタリアン

イタリア ・ 1906年創業

正式名はウィリエール・トリエスティーナ。銅色(ラメ入りの「クロモベラート」)の美しいフレームで一時代を築いた、100年超の歴史を持つ老舗です。

使用チーム

Cinelli ↗

ミラノの発明家

イタリア ・ 1948年創業

1943年ミラノ〜サンレモ覇者のチーノ・チネリが創業。「スーペルコルサ」は現在も生産が続く世界最古の自転車モデルとされ、世界初のプラスチックサドル(1962年)や世界初のクイックリリースペダル「M71」(1971年)もこの工房から生まれました。近年はフィクスドギア文化の「MASH」フレームでもおなじみです。

Trek ↗

米ビッグブランド

アメリカ ・ 1976年創業

ウィスコンシンの納屋から始まり、世界最大級に成長した米国ブランド。エアロロード「Madone」は現代レースバイクの代表格。自社チーム(リドル・トレック)を持つ、数少ないメーカーでもあります。

使用チーム

Specialized ↗

米ビッグブランド

アメリカ ・ 1974年創業

カリフォルニア発、「Innovate or Die(革新か死か)」を掲げる開発主義の権化。自前の風洞まで持ち、「Tarmac」は近年のグランツールでもっとも勝っているフレームのひとつです。

Cannondale ↗

米ビッグブランド

アメリカ ・ 1971年創業

アルミフレームの常識を変えた革命児。片持ちフォーク「Lefty」など異端の発明を恐れないブランドで、緑のチームカラーとともにEFのピンクのジャージを支えています。

Cervélo ↗

エアロの先駆者

カナダ ・ 1995年創業

エンジニア2人が創業した空力至上主義ブランド。TTバイクとエアロロードの概念を切り拓き、「S5」はヴィンゲゴーとヴィスマの武器。理詰めの設計思想がファンを惹きつけます。

使用チーム

Scott ↗

スキー由来

スイス ・ 1958年創業

元はスキーポールのメーカー。1989年ツール最終日、グレッグ・レモンが大逆転を果たしたときのエアロバーを作ったのがこの会社です。軽量エアロの「Foil」で知られます。

使用チーム

Canyon ↗

直販の雄

ドイツ ・ 2002年創業

店舗を持たずネット直販で急成長したドイツブランドの代表格。ファンデルプールの「Aeroad」の活躍で、直販=安かろうのイメージを完全に過去のものにしました。

Van Rysel ↗

新興・コスパ

フランス ・ 2019年創業

スポーツ用品大手デカトロンが立ち上げたレーシングブランド(名前はフラマン語で「リールの人」)。ワールドツアー投入からわずか数年で勝てるバイクと認めさせた、プロトンの新参者です。

使用チーム

X-Lab

新興・急成長

中国

自転車大国・中国のメーカーXDSの高性能ブランド。カーボン量産技術を武器にXDS・アスタナとともに欧州の頂点に挑む、プロトンでもっとも新しい顔ぶれのひとつです。

使用チーム

Cipollini ↗

元王者のブランド

イタリア

ジロ通算42勝を誇る伝説的スプリンター、マリオ・チポッリーニが立ち上げたブランド(MCipollini)。現役時代の派手な走りそのままの、大胆な造形が持ち味です。

Aurum ↗

元王者のブランド

スペイン ・ 2020年創業

グランツール王者のアルベルト・コンタドールとイヴァン・バッソが共同設立した新興ブランド。2人が運営に関わるポルティ・ビジットマルタとともに走る、「勝者がつくったバイク」です。

使用チーム

Cube ↗

欧州最大級の量販

ドイツ ・ 1993年創業

ドイツ・バイエルンの山あいの町ヴァルダースホーフ発。ロードからeバイクまで手がける欧州最大級の量販ブランドで、長くプロトンのバイクを支えてきました。2026年からはトタルエナジーズに供給しています。

使用チーム

Giant ↗

世界最大

台湾 ・ 1972年創業

生産台数世界最大の自転車メーカー。多くの有名ブランドの製造を裏で支えてきた技術力の持ち主で、スローピングフレーム(前下がりの形状)を広めた「TCR」は業界の常識を変えました。

BH ↗

銃工場からの転身

スペイン ・ 1909年創業

社名はベイステギ3兄弟(Beistegui Hermanos)の頭文字。銃づくりの町バスク・エイバルの工房として1909年に始まり、第一次大戦後の需要減をきっかけに自転車づくりへ移りました。1959年からはビトリアの工場が本拠。ブルゴス・ブルペレットBHとは2012年以来の長い付き合いです。

使用チーム

Ridley ↗

石畳の国

ベルギー ・ 1997年創業

自転車王国ベルギーのブランド。石畳のクラシックとシクロクロスで鍛えられた頑丈さと扱いやすさが身上です。

使用チーム

Enve ↗

ホイール発

アメリカ ・ 2007年創業

ユタ州の高級カーボンホイールメーカーとして名を上げ、フレーム「Melee」でバイク本体にも進出。部品メーカーが完成車ブランドになった珍しい例です。

使用チーム

MMR ↗

新興スパニッシュ

スペイン ・ 1995年創業

アストゥリアスのブランド。カハ・ルラルとともに2026年、ツール・ド・フランスに初参戦を果たしました。

Argon 18 ↗

元五輪選手の創業

カナダ ・ 1989年創業

1988年ソウル五輪のロードレースを走ったカナダの元代表選手が、兄弟で1989年にモントリオールで興したブランドです。2015年に「ボーラ・アルゴン18」でツール・ド・フランスに初登場し、2016年にはトラック用の「Electron Pro」を生み、東京五輪ではトラック種目で6個のメダルを支えました。2022年からはチーム・ノボノルディスクに機材を供給しています。

使用チーム

Rali ↗

中米パナマ発

パナマ

1980年代に中南米で家族の事業として始まった、パナマの自転車ブランドです。街乗りからMTB、電動アシストまで幅広く手がけ、2022年にはスペインに拠点を構えて欧州へ進出しました。2026年からはソリューションテック・NIPPO・ラーリの名に加わり、ホイールのElitewheelsと同じグループに属するevolveの「CIMA」を土台にした、共同ブランドのフレームを供給しています。

Merida ↗

台湾の大手

台湾 ・ 1972年創業

1972年に台湾で創業したメーカーで、社名には「美しく、どこへでも走っていけて、そして楽しい」という意味を込めています。1988年に自社の名を冠したブランドの自転車を初めて出荷しました。研究開発の拠点はドイツのシュツットガルト近郊にあります。日本では宇都宮ブリッツェンのメインバイクを長く供給し、2025年で12年目のパートナーになりました。

DARE ↗

台湾のカーボン

台湾 ・ 2012年創業

2012年に生まれたカーボンフレームのブランドです。2019年にノルウェーのウノエックスのチームと正式に組み、2023年にはそのチームとともに初めてツール・ド・フランスを走りました。

使用チーム

Gusto ↗

ポガチャルが乗った

台湾 ・ 2011年創業

2011年に台湾で生まれた、カーボンのレースバイクのブランドです。フレームも台湾で作っています。2018年にタデイ・ポガチャルが走ったリュブリャナのコンチネンタルチームにもバイクを供給しました。そのチームは名前を変えながら続き、いまはポギチーム・グスト・リュブリャナとして同じGustoのバイクで走っています。

Kuota ↗

一体成形で再出発

イタリア ・ 1992年創業

1992年にイタリアで設立されたブランドです。2013年に商標が長年の設計・製造パートナーへ移り、2022年からは新しい経営陣のもとで世界での展開を再開しました。前後の三角を一つの型で成形するフレームが特徴で、TEAM UKYOは新しいラインナップの開発にも関わりました。

使用チーム

プロと同じものは、買えるの?

フレームやホイールのようなプロ用の高額機材は、Amazonではまず買えません。いっぽうで、タイヤやペダルといった身の回りの部品は、プロが使うものと同じシリーズが普通に売られています。ここでは編集部が「初心者に薦めやすい」と考える定番だけを選びました。

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※ 各チームの使用機材はWikipedia等の公開情報に基づきます。年度により変わる場合があります。
※ ロゴはWikimedia Commons収蔵のフリーライセンス(創作性の閾値未満のワードマーク等)のものだけを、ブランドの識別目的で掲載しています(出典は各ロゴの下のリンクから)。各ロゴの商標権はそれぞれの権利者に帰属します。

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