赤色警報、30km短いスタートライン
この日のコレーズ県には、熱波を示す気象の「赤色警報」が出ていました。スタート地点マルモールの予想最高気温は40℃、路面のアスファルトが軟らかくなるほどの暑さです。主催者・チーム・選手会は話し合いのすえ、コースを当初の185.5kmから30kmほど切り詰めて約155kmに短縮することを決めました。レースを楽にするためではありません——選手の体を守るための判断です。それでも、いや短くなったからこそ、逃げに乗った者たちの一日になりました。
🔰 初心者向けメモ: 酷暑でレースが短くなる——極端気象プロトコル
猛暑・極寒・雷雨・大気汚染などが危険な水準を超えたとき、主催者と選手会(CPA)が話し合ってコースを短縮したり、スタートを遅らせたり、区間を中立化したりできる仕組みがあります。「極端気象プロトコル」と呼ばれ、近年のロードレースに加わった比較的新しいルールです。時速40kmで数時間走り続ける選手にとって、40℃の環境と溶けかけた路面は熱中症や落車の危険が跳ね上がります。距離が短くなってもレースの激しさは変わらない——むしろ、短いほど誰もが最初から全開になります。