また君か——3日で300km逃げた男
スタート直後に飛び出したのは2人。第5ステージで144kmの一人旅を演じたヴェストロフールと、カハ・ルラル史上初のツール出場メンバーであるチェコのTT職人オトルバでした。集団が与えたリードは最大でもわずか1分35秒。それでも2人は157kmを逃げ続け、ヴェストロフールは中間スプリントも4級山岳も先頭で通過しました。吸収されたのは残り18km。ゴール後、大会2度目の敢闘賞は再び彼の手に渡りました——この3日間で、通算300kmを風の中で過ごした計算になります。
🔰 初心者向けメモ: 逃げはテレビに映る——中小チームの経済学
中継カメラは、集団の前を行く逃げを何時間でも映し続けます。つまり逃げに乗ることは、ジャージのスポンサー名を世界中のテレビに映すことと同じ。ワイルドカード(主催者推薦)で出場する中小チームにとって、これはチームの存続に関わる大切な仕事です。勝てる確率がほぼゼロでも逃げ続ける選手には、ロマンだけではない、プロとしての立派な理由があるのです。